夜、ふと腕を見たときの“ちくり”。
鏡の前でため息をつく自分に気づいたことはありませんか。
通販で届いた“理想の美容器”が、思った以上に大きすぎたり、重すぎたり――そんな小さな落胆は暮らしのリズムを狂わせてしまうもの。
MYTREXが手がける「MiRAY」と「MiRAY AIR」。
どちらも“おうちで美肌と脱毛を叶える”ために生まれた光美容器です。
けれど、2つのモデルはただの“新旧”ではなく、それぞれに込められた役割がまったく違います。
この記事では、公式情報をもとに2つの違いを整理し、「私の暮らしに寄り添ってくれるのはどちらか」を一緒に見つけていきましょう。
この記事を読むとわかること
- MYTREX「MiRAY」と「MiRAY AIR」の設計思想や違い
- 出力・冷却・電源方式・重さなど、暮らしに直結する選び方のポイント
- 本格派と軽やか派、それぞれが寄り添う生活シーンのイメージ
MiRAYとMiRAY AIR、名前は似ていても“暮らしの顔”は違う
どちらも「おうちで光美容」という同じ旗を掲げていますが、設計の芯はまったく違います。
MiRAYは最大23Jという数字に象徴される“本格派の押し出し”。
MiRAY AIRはコードレスと約4.7J/㎠、さらにW冷却(約10℃)という“続けやすさの設計”。
めざす風景は共通でも、たどる歩幅が違う――そんな関係です。
選ぶ基準は、どちらの歩幅が自分の暮らしにしっくりくるか。
ここを起点に、共通点と分かれ道を丁寧にたどっていきます。
共通するコア ―「ムダ毛ケア」と「美肌ケア」を一台に収める思想
MiRAYはDPLとIPLを切り替え、MiRAY AIRは“ブライトケア”をうたう美肌モードを備えています。
どちらも「毛だけ」を相手にせず、肌の印象そのものに光で寄り添う発想。
鏡の前で「今日の自分がすこし好きになる」——この小さな変化を積み重ねることに価値を置いている点が、シリーズの強さです。
分岐点は「強さ」か「続けやすさ」か ― 設計で分けた使い心地
MiRAYは“まとめて深く”に向く仕様です。
出力の懐が広く、フォト美容の切り替えも含めて「今日はしっかり攻めたい」に応えやすい。
一方のMiRAY AIRは“こまめに軽やかに”。
コードレス、軽さ、W冷却の組合せが、置き場所や時間の制限をほどき、思い立った瞬間に手が伸びる流れを支えます。
優劣ではなくテンポの違い。
自分の生活の拍子に合うほうが、結果的に前へ進みやすいのです。
選び方の軸を“暮らしの導線”で描く ― シーン別3パターンで整理
週末に腕や脚を一気に整えるなら、MiRAYの“深く押し出す力”が頼もしい。
テレビの合間や就寝前に少しずつ積み上げるなら、MiRAY AIRの“軽やかに続けられる自由さ”が活きます。
ムダ毛ケアと同時に肌印象まで整えたいなら、どちらの美肌モードの語り口が好みかで選ぶのも手。
赤みや色ムラに寄り添う方向か、透明感を引き出す方向か。
使う光景を具体的に思い浮かべるほど、答えは自然に浮かび上がってきます。
照射パワーとスピードの違い ― 効き目とテンポを見極める
数字はただの記号に見えて、実は“暮らしのテンポ”を左右します。
どれくらい効かせたいか、どれくらいのテンポで進めたいか。
MiRAYとMiRAY AIRは、その二つの舵取りがまるで違います。
MiRAYは“濃い毛に強く”、23Jのハイパワー
最大23Jという懐の深さは、「太くてしっかりした毛に狙いを定めたい」という願いに向きます。
強い数値は緊張も伴いますが、モードの切り替えがあるから、今日はやさしく、ここはしっかり——と、日のコンディションに合わせて光の表情を変えやすい。
数字の大きさは、ただの“強さ自慢”ではありません。
出力を自分の手でコントロールできる余白の大きさでもあります。
MiRAY AIRは“マイルド仕様”、1㎠あたり4.7Jでやさしい照射
約4.7J/㎠という数値は、初めてでも怖がらずにスタートできる設計の合図。
脱毛ケアは一発勝負ではなく、続けるほどに前へ進むもの。
だからこそ、出力の“やさしさ”が習慣のドアを開けてくれる。
迷った日に「今日はやめておこう」とならず、「今のうちに少しだけ」に背中を押してくれるトーンです。
連続照射スピード ― 0.5秒と0.9秒がもたらす違い
MiRAYは最速0.5秒のリズムで、広い面積をテンポよく攻められるのが魅力。
MiRAY AIRは最速0.9秒とややゆったりですが、コードレスの自由さで場所も姿勢も選びません。
結局のところ、速ければ良い、遅いから悪いではなく、「まとめて片づける快感」か「生活に溶け込む心地よさ」か。
あなたの一日の歩幅に重なるテンポを選べば、数字は味方になります。
冷却機能で変わる「肌なじみ感」
出力の話になると忘れがちですが、最後に手が伸びるかどうかを決めるのは“肌がどう感じるか”。
熱さやチクっと感をどう受け止めるかで、明日の気持ちが変わります。
ここでの違いも、二つのモデルの性格をよく表しています。
MiRAYは5℃以下、サファイア冷却で刺激を抑える
照射面を5℃以下まで冷やす構造は、強い出力を支える“静かな盾”のような存在。
出力を上げる決断には勇気が要りますが、冷却がしっかり効くとその一歩が軽くなる。
数字の裏側には、「効かせたい気持ちにブレーキをかけない」ための設計思想が見えます。
MiRAY AIRは約10℃、W冷却システムで軽やかな使い心地
約10℃というマイルドな冷たさに、コードレスと軽さが重なると、日常のあちこちに“使えるタイミング”が生まれます。
強烈に冷たいわけではないからこそ、肌が驚かない。
道具の側が暮らしの歩幅に合わせてくれる感覚です。
冷却の差が“続けやすさ”を左右する
強く効かせたいならMiRAYの冷却が背中を押し、軽やかに回したいならMiRAY AIRの冷却が肩の力を抜かせてくれる。
どちらが優れているかではなく、どちらが“明日も手に取りたい”という気持ちと仲が良いか。
肌の感覚は、続ける意志と静かにリンクしています。
美肌モードの違い ― 光が語りかける肌ケア
このシリーズの面白さは、ムダ毛ケアのその先——肌の印象作りまで視野に入れていること。
光の語り口が違えば、仕上がる表情も少しずつ違ってきます。
自分の「なりたい感じ」に近い方を選ぶのが近道です。
MiRAYのDPLモード ― 赤みや肌トラブルに寄り添う
DPLはフォト美容の文脈で語られる光。
赤みや色ムラにそっと寄り添い、肌の基調を整える方向へ歩みを進めます。
「毛」だけでなく「肌の質感」まで同時に手入れしたい、という欲張りな気持ちを肯定してくれるのが、このモードの良さです。
MiRAY AIRのIPLブライトモード ― 透明感を引き出す光
ブライトケアは、毎日のスキンケアの延長線上に置ける美肌モード。
くすみの印象をやわらげ、肌全体の“光の通り”を良くする方向をめざします。
軽くてコードレスという設計と相まって、習慣になりやすいのが魅力です。
肌悩み別に「どちらを選ぶべきか」
赤みや色ムラを落ち着かせたいならMiRAY。
肌の透明感を育てたいならMiRAY AIR。
どちらも「毛」と「肌」を同じ土俵で語る道具ですが、語り口が異なるぶん、寄り添う悩みも違います。
自分の肌が“今どんな変化を欲しがっているか”に耳を澄ませると、答えは自然に定まります。
コード式とコードレス、その自由度の差
電源方式は、数字の表には出にくいのに、使い続けるほど効いてくる大事な要素。
置き場所、取り回し、姿勢、時間帯……暮らしの細部にまで静かに影響します。
MiRAYはコード式 ― 出力安定・パワフルだが場所を選ぶ
MiRAYはコンセントが近くにある定位置に据え、腰を落ち着けて使うスタイルに向きます。
電源直結ゆえの安心感があり、最大出力のポテンシャルも活かしやすい。
ルーティンの中に“しっかりケアの時間”を組み込める人なら、頼れる相棒になります。
MiRAY AIRはコードレス ― どこでも気軽に使える
MiRAY AIRはソファに座ったままでも、寝室のベッドサイドでも、洗面所でも。
電源コードに縛られないことが、行動の初動を軽くします。
軽量ボディとあいまって、使うまでのハードルが低く、気づけば手が伸びている——そんな距離感です。
生活導線で考える“使いやすさの温度差”
集中してまとめて、か。
すき間でこまめに、か。
使いたい場所や時間の粒度を具体的に思い描くほど、コード式とコードレスの違いは“自分ごと”になります。
正解はひとつではありません。
暮らしに最も自然な選択が、あなたにとっての正解です。
MiRAYの主な特徴
- 最大23Jの高出力で、太い毛にも対応
- 最速0.5秒の連続照射で時短ケアが可能
- 美肌効果の高いDPL技術を搭載
- 肌色センサー搭載で、自動で照射レベルを調整
MiRAY AIRの主な特徴
- コードレスで、場所を選ばず使用可能
- 約369gの軽量設計で、長時間の使用もラク
- 最速0.9秒の連続照射でスムーズにケア
- IPLブライトモード搭載で、透明感のある肌を目指せる
サイズと重さ ― 続ける人を選ぶ要素
「今日はやめておこう」と「今のうちに当てておこう」。
この分岐を決めるのは、案外“持った瞬間の感覚”です。
サイズと重さは、継続率を左右する無視できない条件。
置き場所、取り出しやすさ、片手での安定感——小さな差が、続くかどうかを決めます。
MiRAYは“据えて使う”に向いたボディ ― 存在感と安定感のトレードオフ
出力と冷却の厚みを支えるぶん、ボディにはしっかりとした存在感があります。
ドレッサーやワゴンに定位置をつくり、「取り出す→当てる→戻す」を習慣化できるなら、強みを存分に活かせます。
広い面を“まとめて”という日に、頼もしさが光ります。
MiRAY AIRは“取り回しの良さ”で勝つ ― 軽量×コードレスが生む行動の速さ
片手でひょいっと持ち上げられる軽さは、収納から取り出す一歩を軽くします。
ソファ横の小物入れや寝室のキャビネット、洗面の引き出しなど、生活動線のどこにでも居場所を作りやすい。
結果として、“小分けで続ける”という新しい勝ちパターンが生まれます。
“習慣化”に効く3つの視点 ― 握り・置き場・時間の粒度
- 握ったときに手首に無理がないか。
- 定位置を確保できるか、あるいはしまってもすぐ出せるか。
- 週末にまとめるのか、平日のすき間に刻むのか。
三つの視点を自分の生活に重ねるだけで、サイズと重さの“正解”はシンプルになります。
軽さ=正解でも、大きさ=不正解でもありません。
続けられる導線を描ける方が、あなたにとっての正解です。
どんな人におすすめ?
MiRAYとMiRAY AIR、それぞれの特徴を見てきましたが、結局どちらを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
ここでは、どんな人にどちらのモデルが向いているのか、具体的に紹介していきます。
MiRAYがおすすめな人
MiRAYは、本格的なムダ毛ケアを求める人に向いています。
最大23Jのハイパワー照射が可能で、しっかりと毛根にアプローチできるため、短期間で効果を実感したい人に最適です。
また、DPL技術による美肌ケア機能が搭載されているため、肌のくすみや色ムラが気になる人にもおすすめです。
MiRAYが向いている人
- ハイパワーな光美容器でしっかりムダ毛ケアしたい
- 短期間で効果を実感したい
- 美肌ケアも本格的にしたい
- 肌色センサーで照射レベルを自動調整してほしい
使ってみると、パワーの強さをしっかり感じられると思います。
連続照射が速いので、広範囲のケアもスムーズに進められ、腕や脚などの処理時間が短縮できるのも嬉しいポイントです。
光美容器を選ぶ際に「とにかく効果を重視したい!」という人には、MiRAYがピッタリでしょう。
MiRAY AIRがおすすめな人
MiRAY AIRは、手軽さや使いやすさを重視する人におすすめです。
コードレスなので場所を選ばず、いつでも好きなときにムダ毛ケアができます。
また、約369gと軽量で、細かい部分のケアがしやすいのも魅力です。
MiRAY AIRが向いている人
- コードレスで自由に使いたい
- 軽くて持ちやすいモデルを探している
- 肌に優しい照射で、デリケートな部位にも使いたい
- アタッチメントの付け替えなしで簡単にケアしたい
一番のメリットは、コードがないことで取り回しがしやすく、背中やVIOのケアもスムーズにできるでしょう。
光のパワーはMiRAYより控えめですが、その分痛みを感じにくく、初めて光美容器を使う人でも続けられそうです。
「気軽にムダ毛ケアを続けたい」「できるだけシンプルな操作で使いたい」という人には、MiRAY AIRがぴったりです。
比較早見表で整理 ― 一目で見える違い
ここまでの話を「数字の地図」に落とすと、迷いがほどけます。
表は冷静ですが、読み解き方しだいで生活の輪郭までくっきりするもの。
MiRAYは“深く押し出す設計”、MiRAY AIRは“軽やかに回す設計”。
この前提を頭の隅に置きながら、数字を暮らしの言葉に訳していきましょう。
主要スペックの一覧表
まずは要点の並べ替えから。
出力・モード・冷却・テンポ・電源・重量――
数字は味気なくても、日々の所作に置き換えると表情が変わります。
出力は「どれだけ攻められるか」
冷却は「どれだけ踏み込みやすいか」
テンポは「どれだけ時短できるか」
電源は「どこで構えるか」
重量は「手が伸びるかどうか」
表を眺めながら、自分の一日の中で“どの場面に置くか”を想像してみてください。
項目 | MiRAY | MiRAY AIR |
---|---|---|
出力 | 最大23J | 約4.7J/㎠ |
照射モード | DPL/IPL | IPLブライトモード |
冷却機能 | サファイア冷却(5℃以下) | W冷却システム(約10℃) |
照射スピード | 最速0.5秒 | 最速0.9秒 |
電源方式 | コード式 | コードレス |
重量 | 約1240g | 約369g |
数字は比べるためだけにあるのではなく、「自分のペースに合うほう」を選ぶための翻訳辞書。
たとえば、0.5秒のテンポは“まとめて片づける爽快感”に寄与し、0.9秒は“ついでに少しずつ積む気軽さ”へ寄り添います。
出力や冷却の数値も同様で、どのくらい踏み込みたいかの目安になります。
価格レンジの違い
価格は時期や販売チャネルで変動しますが、一般にMiRAYは高価格帯、MiRAY AIRは比較的手に取りやすい帯に収まる傾向があります。
ここで考えたいのは「金額そのもの」よりも、「何年・どの頻度で・どんな場面に置くか」という時間軸です。
週末に広範囲を一気に整えるイメージが強いなら、MiRAYの“深さ”に対して投資する発想がしっくりくるはず。
日々の身だしなみとして小さく積み上げたいなら、MiRAY AIRの“取り出しやすさ”に価値を見いだしやすい。
支払いは一度でも、価値は日々の使用回数で薄まっていきます。
自分の暮らしで何回「使う場面」が思い浮かぶか、静かに数えてみてください。
表の読み方を暮らしに落とす ― 直感を言語化するコツ
表の数字を前に「なんとなく、こっち」と感じたら、その直感を言葉にしてみましょう。
「私はまとめて短時間で終えたいから、テンポ重視」
「私は気づいた時に手に取りたいから、重量と電源の自由度重視」
「私は肌の印象も同時に整えたいから、モードのニュアンス重視」
――この一行が決め手になります。
選ぶって、悩むことではなく、“暮らしに立ち会わせたいかどうか”を確かめる作業。
表はそのための地図です。
自分の足音に合うほうを、迷いなく指させるように整えておきましょう。
まとめ
ここまで見比べてきたMiRAYとMiRAY AIR。
似た名前を持ちながらも、その立ち位置はまるで違います。
MiRAYは「本格派」。
高出力や冷却性能、DPL搭載というスペックの厚みで、“しっかりと結果を刻みたい人”に寄り添う存在。
一方のMiRAY AIRは「軽やか派」。
片手で扱える軽さとコードレスの自由さで、“習慣の一部として溶け込ませたい人”に似合う相棒です。
けれど、選び方のカギは「どちらが優れているか」ではありません。
それよりも、“自分の暮らしのどこに置いたとき、自然に手が伸びるか”を想像してみること。
洗面台に据えて「週末はしっかり」、あるいは寝室の引き出しから「就寝前にひと照射」。
光美容器は、数字ではなく生活動線のなかで価値を放つ道具なのです。
大切にしてほしいと思うのは、「どちらを選んでも正解になりうる」という視点です。
選ぶことは悩むことではなく、「暮らしに立ち会わせたいかどうか」を考える作業。
そう思えば、自然と答えはあなたの中から浮かび上がってきます。
選んだ瞬間がゴールではなく、そこから始まるのは「日々の小さな積み重ね」。
どちらの一台を迎えても、その光があなたの毎日に寄り添い、“あのとき選んでよかった”と心から思える未来へ導いてくれるはずです。
参考(公式):MYTREX MiRAY 製品ページ / MYTREX MiRAY AIR 製品ページ