ドライヤーって、毎日なんとなく使っているけれど、実は「朝と夜」で求めていることがまったく違うんです。
朝はできるだけ早く乾かしたい。
子どもを起こして、洗濯機を回して、出かける準備をしながら。
数分でも時短できたら、その分、気持ちに余裕が生まれる。
一方で夜は、1日の疲れを落とすように、ゆっくり髪を整えたい。
お風呂上がりのドライヤーの風が、心地よく感じられる時間がほしい。
そんな「時間の使い方」に寄り添うように、サロニアには2つのドライヤーが用意されています。
ひとつは、速乾を追求した〈スピーディー イオンドライヤー〉。
もうひとつは、髪の内側まで整える〈エアトリートメントドライヤー〉。
どちらも見た目は似ていても、“風の目的”がまるで違う。
今回は、朝と夜の生活導線を切り取りながら、それぞれの風がつくる「ゆとりの時間」を比べていきます。
この記事を読むとわかること
- サロニア「スピーディーイオン」と「エアトリートメント」の違い
- 朝と夜で変わる“風の目的”と生活導線の使い分け
- 自分の暮らしに合うドライヤーの選び方と時間の活かし方
サロニアの2つのドライヤー、どんな違いがある?
サロニアのドライヤーには、大きく分けて2つのモデルがあります。
ひとつは「スピーディーイオンドライヤー」。
もうひとつは「エアトリートメントドライヤー」。
どちらも見た目はすっきりとしたデザインで、色展開もシンプル。
ですが、中身――つまり“風の考え方”がまったく違います。
スピーディーは名前の通り、「速く乾かす」を第一に考えたドライヤー。
朝の支度や夜のバタバタ時間に、さっと取り出して短時間で仕上げたい人のために作られています。
一方のエアトリートメントは、乾かすだけでなく“整える風”を目指した設計。
同じ1200Wでも、風の当たり方と温度制御がまるで違うんです。
スピーディー イオンドライヤー:忙しい毎日に寄り添う速乾モデル
スピーディーイオンドライヤーは、サロニアの中でも定番ともいえる人気モデル。
最大の特徴は、約2.3㎥/minの大風量。
髪を根元から一気に乾かせるので、朝の数分をぐっと短縮してくれます。
さらに約468gと軽く、折りたたみ式で収納もしやすい。
まさに「出してすぐ使える」「使い終わったらサッとしまえる」――生活導線にすっとなじむ速乾ドライヤーです。
公式サイトでも「速乾×コンパクトを叶える」と紹介されています。
時短と取り回しの良さを両立した設計で、忙しい朝を支える定番として人気を集めています。
エアトリートメントドライヤー:髪の内部まで整える上位モデル
エアトリートメントドライヤーは、スピーディーとは対照的な設計。
「風で乾かす」ではなく、「風で整える」をコンセプトにしています。
ポイントは、遠赤外線とダブルリペアイオン(プラス・マイナス)の2つ。
髪の内側の水分バランスに働きかけながら、表面のまとまりを保つように設計されています。
さらに、内部にBLDCモーターを搭載。
風を一点から当てるのではなく、包み込むような“立体風”を生み出します。
約90℃の低温設計も特徴で、熱によるダメージを抑えながら、乾燥後の手触りにツヤとしなやかさを残す。
まるでサロン帰りのような仕上がりを、自宅で再現することを目指したモデルです。
公式サイトでは「乾かすだけでなく、整える風」と明記されています。
スピーディーが“朝の相棒”なら、エアトリートメントは“夜のパートナー”といったところ。
同じブランドでも、役割がまったく違うことが分かります。
価格と立ち位置の違いを整理
価格面では、スピーディーイオンドライヤーが税込5,918円、エアトリートメントドライヤーが税込29,700円と、およそ5倍の差があります。
数字だけを見ると驚きますが、価格の根拠は“風の設計思想”にあります。
どちらも消費電力は1200Wで、家庭用コンセント(AC100V)で使える点は共通。
ただし、スピーディーが「速く乾かす」ためのシンプル構造であるのに対し、エアトリートメントは「髪をいたわりながら整える」ための複合構造。
求める体験の方向が違うのです。
つまり、この2つのドライヤーの違いは「性能差」ではなく「目的の差」。
どちらが上・下ではなく、あなたの生活の“どの時間帯に寄り添ってほしいか”で選ぶ製品です。
朝の5分を変える「スピーディーイオン」の風
朝の時間は、分単位で動いています。
洗濯機の音、子どもの声、トースターの香り。
その中で、ドライヤーの時間をどう短くするかは、日々の「小さなストレス」を減らす鍵です。
サロニアのスピーディーイオンドライヤーは、そんな朝の導線を想定して作られています。
1日のスタートを助ける「速乾設計」
スピーディーイオンの最大の特徴は、約2.3㎥/minという大風量。
髪を根元から一気に乾かすことで、通常より約30〜40%の時間短縮を目指しています。
(※メーカー自社測定値)
熱の力で乾かすというより、「風で水分を飛ばす」発想。
風が面で当たるように設計されているので、髪が広がりにくく、根元が先に乾く。
結果として、毛先のパサつきも少なくなります。
朝の5分が短くなるだけで、家を出る前の気持ちが軽くなる。
この“速さ”は、単なる性能ではなく、暮らしのリズムを整えるチューニングのようなものです。
軽くて小回りのきくボディ
スピーディーイオンは、約468g。
スマートフォン2台分ほどの軽さで、片手でもラクに扱えます。
ドライヤーが重くて途中で腕が疲れる──そんな小さな不快感を取り除いてくれる存在です。
また、折りたたみ式なので洗面所の引き出しにもすっきり収まります。
「片付けやすさ」も、忙しい朝に欠かせない機能のひとつ。
出してすぐ使えて、使い終わったらサッと戻せる。
その流れが滞りなく回ることが、“朝の快適さ”につながります。
生活導線にフィットする取り回しの良さ
スピーディーイオンのコードは約1.7m。
長すぎず短すぎず、洗面台まわりで扱いやすい長さです。
コンセント位置が遠い場合でも、引っ張られにくく安定して使える設計。
ノズルを付け替える必要もなく、電源を入れたらすぐ使えるシンプルさも魅力。
忙しい朝の中で、余計な操作や待ち時間がない。
その「直感的に使えるシンプルさ」が、最終的には時短に直結します。
つまり、スピーディーイオンが生み出すのは“早く乾く時間”ではなく、「朝の慌ただしさから解放される時間」。
家電というより、時間の味方です。
夜の髪と気持ちを整える「エアトリートメント」の風
夜、お風呂から上がってドライヤーを手に取るとき。
その時間は、1日の中でもほんの少しだけ“自分と向き合える時間”です。
サロニアのエアトリートメントドライヤーは、その瞬間を心地よくするために作られています。
乾かすだけではなく、髪を整えながら心までゆるめてくれる――そんな風を出すドライヤーです。
遠赤外線で髪の内側をじんわり温める
エアトリートメントの特徴のひとつが、遠赤外線を利用した“内部ドライ”。
髪の表面ではなく、内側からじっくり温めて乾かす仕組みです。
そのため、風を強く当てなくても水分が均一に抜けて、毛先までなめらか。
熱のダメージを抑えながら、乾かした後のしっとり感を残します。
約90℃という低めの温度設定もポイント。
高温で一気に乾かすより、低温でゆっくり整える。
この「ゆとりのある温度」が、夜の時間にぴったり寄り添います。
BLDCモーターが生み出す立体風
エアトリートメントには、BLDCモーターという高性能なモーターが搭載されています。
風を一点から直線的に出すのではなく、髪全体を包み込むような“立体的な風”を生み出すのが特徴です。
この風の流れ方が、サロニアらしい繊細な設計。
熱が一箇所に集中せず、風がやさしく髪を動かすため、ブローの途中で髪が硬くなることもありません。
また、風音が静かで、夜のリラックスタイムにも使いやすい。
「音の静けさ」も、暮らしの質のひとつなんです。
質感ケアを支える「ダブルリペアイオン」
もうひとつの特長が、ダブルリペアイオン(プラス&マイナスイオン)。
一般的なマイナスイオンだけでなく、プラスイオンも同時に放出することで、髪の静電気を抑えながら水分バランスを整えます。
乾燥しがちな季節でも髪がパサつきにくく、まとまりが自然。
特にカラーダメージやパーマ後の髪に使うと、乾かすたびに“手触りが変わる”感覚が得られます。
「乾かす」時間が、「いたわる」時間に変わる。
エアトリートメントの風は、夜の習慣に“静かな贅沢”を加える存在です。
数値では語れない、風の違いを感じるポイント
風量や温度、重さ。
スペックだけを比べれば、サロニアの2つのドライヤーはどちらもよくできています。
でも、実際に手に取ってみると「乾き方」「風の当たり方」「音のやわらかさ」がまるで違う。
数字には表れない“風の性格”こそ、選ぶときの決め手になります。
公式スペックで見る2機種の比較
まずは、メーカー公式情報から2つのモデルを整理してみましょう。
| 比較項目 | スピーディー イオン | エアトリートメント |
|---|---|---|
| 風量 | 約2.3㎥/min | 約2.1㎥/min |
| 温度 | 約103℃ | 約90℃ |
| イオン方式 | マイナスイオン | ダブルリペアイオン(+−) |
| 特徴 | 軽量・折りたたみ・速乾 | 遠赤外線・質感ケア・立体風 |
| 重さ | 約468g | 約630g |
数字で見ると、スピーディーは「風量・軽さ・速さ」で勝り、エアトリートメントは「温度・イオン・質感」で優位。
性能の上下ではなく、得意とする“時間帯”が異なります。
風の「当たり方」の違いを体感で例えると
スピーディーの風は、シャープで真っ直ぐ。
「面」で押し出すように水分を飛ばすので、根元が早く乾きます。
たとえるなら、勢いのある扇風機のような爽快な風。
対してエアトリートメントは、柔らかく包み込む風。
髪の表面だけでなく内側まで空気が循環し、乾き方がまろやか。
こちらは、静かな微風で髪を撫でるような“包容感のある風”。
どちらが優れているというより、「どんな時間を過ごしたいか」で選び方が変わる。
朝の慌ただしさの中ではスピーディーが頼もしく、夜の静けさの中ではエアトリートメントがしっとりと寄り添います。
どちらの風が自分の生活に合うか
もしあなたが、「朝は時間との勝負」「出勤前にすぐ乾かしたい」というタイプなら、スピーディーが最適です。
一方で、「夜はゆっくり髪を整えたい」「ブローしながら質感を整えたい」なら、エアトリートメントがしっくりきます。
また、家族で共有する場合もポイント。
夫や子どもと一緒に使うなら、軽くて扱いやすいスピーディー。
自分だけのケア時間を楽しみたいなら、エアトリートメント。
スペックでは語れないのは、「風の当たり方が、生活のテンポを変える」ということ。
朝と夜、どちらの時間に“ゆとり”を置きたいか――そこが選ぶ基準になります。
どちらを選ぶ?暮らしのリズムで分ける最適解
ここまで見てきたように、サロニアの2つのドライヤーは、どちらも「風」で髪と暮らしを整える家電です。
では、最終的にどちらを選ぶのがいいのでしょうか。
結論から言えば、それは「自分の時間をどこに置くか」で変わります。
スピーディー イオンドライヤーが合う人
スピーディーは、朝のテンポを支えるドライヤーです。
「乾かすスピード」を重視した設計なので、家事や仕事に追われる人にはまさに救世主。
- 朝の支度を少しでも短くしたい
- 家族全員で1台を共有したい
- 軽くて手に取りやすいドライヤーがいい
コンパクトで扱いやすく、家族全員が“気軽に使える”のも魅力。
たとえば、子どもが自分で髪を乾かす練習を始めるときにも安心して使える軽さです。
また、旅行や出張にも持ち出しやすいサイズ感。
「暮らしの中で動けるドライヤー」としての存在感があります。
エアトリートメントドライヤーが合う人
エアトリートメントは、「整える時間」を大切にしたい人に向いています。
ドライヤーというより、髪のトリートメント時間を“風で支える美容家電”というイメージ。
- 夜のケアタイムを丁寧に過ごしたい
- ドライ後の手触り・ツヤを大切にしたい
- カラーやパーマで傷んだ髪をケアしたい
髪を乾かす時間を“自分を整える時間”に変えてくれるのが、エアトリートメントの魅力。
日中の忙しさでバラバラになった気持ちを、静かな風がまとめてくれるような感覚があります。
夜にドライヤーをかけながら、ふっと深呼吸したくなるような――そんな時間を求める人にこそ、合う1台です。
2台持ち・使い分けという選択もあり
実は最近、“朝と夜で使い分ける”という選び方をする人も増えています。
たとえば、朝はスピーディーで時短。
夜はエアトリートメントでケア。
それぞれの強みを活かすことで、髪にも暮らしにも無理のないリズムが生まれます。
また、季節や髪の状態によって使い分けるのもおすすめ。
湿気が多い季節はスピーディーでスパッと乾かし、乾燥が気になる冬はエアトリートメントで潤いを保つ。
そんな風に“自分の髪の変化”に合わせて家電を選ぶのも、ひとつの楽しみ方です。
どちらかを選ばなきゃいけないわけではなく、「どんな時間を、どんな風で整えたいか」。
それを基準に考えれば、答えは自然と見えてきます。
まとめ
ドライヤーを変えるだけで、朝の過ごし方や夜の気持ちが変わる――。
それは大げさではなく、実際に暮らしのテンポを左右する変化です。
サロニアの2つのドライヤーは、似ているようでまったく違う役割を持っています。
スピーディーイオンは、「風の速さで朝を軽くする」ドライヤー。
エアトリートメントは、「風のやさしさで夜を整える」ドライヤー。
どちらが優れているという話ではなく、あなたが「どんな時間を大切にしたいか」で、選ぶドライヤーは変わります。
朝に“軽やかさ”を求めるのか、夜に“やすらぎ”を求めるのか。
その違いが、暮らしのリズムをつくっていきます。
そして、もし迷ったときは――この言葉を思い出してほしい。
「選ぶって、悩むことじゃないんです。
“暮らしに立ち会わせたいかどうか”を考えるだけでいいんです。」
サロニアの2つの風。
どちらを手にしても、あなたの時間の中に「少しのゆとり」を運んでくれるはずです。
引用情報
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